居酒屋などの飲食店を始める際の内装のイメージと業者の選び方

居酒屋などの飲食店を始める時には、内装デザインが重要となってきます。決める時にはどのような店にしたいかコンセプトを明確にすることで、客層や業者選びなどがしやすくなります。
居酒屋などの飲食店を始めるときに、集客に影響してくるのが内装デザインです。どのようなコンセプトで、どのような空間にしたいかによって業者選びも変わり、予算も変化するためどれぐらいの費用を用意すれば良いのかも違ってきます。 成功している居酒屋のほとんどが内装にも拘っているため開業するときには、内装に力を入れるように心がけます。

居酒屋を作るときに重要なコンセプト

飲食店 内装

飲食店はさまざまな種類がありますが、どんな種類の飲食店で合っても安定した経営をしているところはコンセプトが明確です。 コンセプトを決めれば、ターゲットも絞ることができ、ターゲットが多く集まる場所で物件探しなどをすることができるようになります。提供する料理やお酒、価格も変わってくるためしっかり考えたい部分と言えます。
コンセプトの決め方としては、5W1Hを意識します。これはいつ・どこで・誰に・何を・なぜ・いくらでという意味ですので、営業時間はいつまでやっているのか、店はどの場所にあるのか、商品は誰に提供するのか、料理やお酒はどんな店で出したいか、価格はどれぐらいで提供するかという点を明確にします。このコンセプトが明確になればターゲットに好まれる内装デザインも作りやすくなり、より良い店になっていきます。
ただし、物件を探す際にはライバル店のことや居酒屋の需要と供給のバランスが合っているかなどもチェックしておくことが重要です。 居酒屋は一人で楽しむ人から大人数で楽しむ人、店ごと貸し切るケースなどさまざまな利用の仕方をすることが一般的です。そのためどのようなコンセプトであっても店の規模にもよりますが、柔軟に座席配置を変えることができるようにしておくと便利です。
お酒を飲む人が多い場所ですので、動線を広めに取っておくというのも内装を作るときのポイントの一つになります。トイレまでの経路がわかりやすい、スムーズな会計ができるなど細やかな部分ではありますが、これらが便利だとリピーターにもつながっていきます。

居心地を良くするための内装のデザイン

飲食店 内装

居酒屋のターゲットやコンセプトが決まったら、それに応じた内装デザインを決めていきます。近年の流行は、安くてうまいという理由から若い人にも大衆居酒屋が流行しています。昭和のようなレトロな雰囲気を楽しんでもらいたいのであれば、あえてビールケースなどのレトロなものを椅子として用意します。
和風居酒屋なら塗り壁やぼんぼりのような丸型照明を使う、メニューを和風のデザインにするなどの工夫をすることで統一感が出ます。 おしゃれなバルなどの洋風居酒屋であればカウンターがメインというケースが多いため、カウンターの後ろにはお酒をインテリアにする、間接照明を使うとおしゃれな雰囲気を演出できます。
バーなどの大人の雰囲気を楽しんでもらいたいというのであれば、シンプルな間接照明だけを使うなどの工夫ができます。バーの顔とも言えるカウンターは一人またはカップルで利用することが多いため、配置や高さなどに気をつけると居心地の良い空間を作れます。
少しの工夫であれば、コンセプトへの没入感が変わります。自分だけでデザインを考えるのは難しいというときには、自分の気に入っている店や人気店を参考にするのも良いとされています。 その場合には、気に入っている店はどこが気に入っているのか、人気店はどこが人気なのかなど箇条書きなどにすると、自分の理想とする居酒屋のイメージを固めやすくなります。また、初めて入る居酒屋の良いところと悪いところを分析するなども効果的ですので、内装デザインに迷ったときには色々な居酒屋に行ってみることがおすすめです。

開業前にとっておきたい資格と物件の探し方

飲食店 内装

居酒屋をはじめ、飲食店を開業する際にはさまざまな資格が必要となります。資金も内装のデザインも決まったのに、資格が足りなくて開業できないということを防ぐためにも必ず取得しておくことが重要です。
飲食店を開業するときに、店舗に一人必要なのが食品衛生責任者です。この資格は各都道府県で実施している講習会を受講することで取得できます。受講料は1万円程度、講習は1日で終わります。調理師・栄養士などの資格があれば免除されますが、食品業界で需要の高い資格ですので持っていて損はないと言えます。
収容人数が30人以上の店舗は防火管理者も必要で、延床面積の大きさによって甲種・乙種と必要な資格の種類が異なってきます。この資格は各地の消防署などで行われている講習会を受講することで取得でき、テキスト代は3000〜5000円程度、講習期間は甲種2日、乙種1日ほどで取ることが可能です。 その他の資格としては、保健所に開業する10日以内に食品営業許可申請の届出を出し、12時以降も営業するのであれば深夜酒類提供飲食店営業開始届書を警察署に提出することを義務付けられています。
このような資格をとった上で、物件探しを行うようにします。物件は、コンセプトに合った客層が集まる場所を探すことがポイントです。 学生をターゲットにしているのであれば、大学や専門学校がある場所の近く、サラリーマンなどをターゲットにしているのであれば仕事帰りの人が利用しやすいオフィス街の近辺などが良いとされていますが、ターゲットが休日に利用するのか、仕事帰りに利用するのかでも探す物件の立地は違ってくるため注意が必要です。

内装工事を行ってくれる業者の選び方

飲食店 内装

内装工事を請け負ってくれる業者はたくさんありますが、自分に合った業者を見つけるためにはいくつかポイントがあります。 特に重要なのが飲食店を専門にしているか、という点です。内装業者と言っても業者ごとに得意分野が異なります。住宅の内装を得意としているところや、店舗を得意にしているところなどさまざまなものがあるため飲食店を施行した経験が豊富なところであれば安心して工事を任せることができます。
内装工事は、設計・デザインを請負、別の業者に施行してもらう、設計・デザイン・施行まで一括で行う、物件探しから施工まで一連の流れを全て請け負ってくれる業者の3種類から選ぶことができます。 設計・デザインを専門に行なっている業者に頼めばおしゃれで質の良いデザインの店舗を作れることが期待できますが、施工業者とは別ですのでそれぞれに費用を支払う必要があることからコストが高くなってしまいます。
設計・デザイン・施工まで一括で行ってくれる業者は、打ち合わせなどを一社で行うことができ、スムーズに工事を始めることができます。コスト的にも別々に依頼するよりも安く済ませることができます。 物件探しから請け負ってくれる業者は、面倒な手続きなどのサポートもしてくれます。飲食店を開業するのは初めてという場合には心強い業者ですが、その分コストが高くなる点には注意します。 その他業者を選ぶ際には、見積書が明細までしっかり記載している、アフターサービスが充実しているなどの点にも気をつけて選ぶことが大切です。

まとめ

飲食店 内装

居酒屋を始めるときには、コンセプトを明確にするということが重要です。コンセプトが明確になれば目的にしているターゲット、どこに店を出したら良いのか、内装のデザインはどのようにするのかなどが決めやすくなります。 業者を選ぶときには自分の夢に対して真剣に向き合ってくれる業者を探すことで、自分が納得のいく良い店を作ることができます。